文系・理系といえば大学での学部学科や、文系・理系の仕事などについて考える際に使用する言葉です。そして文系・理系について一番最初に考え悩むのが高1の秋頃から行われる文理選択です。
文系 ・ 理系 について、文理選択をふまえながらご紹介します。
文系・理系ならではの仕事や文理選択の重要性
文系・理系とは
文系・理系とは高等教育において学問を大まかに2分類する際に用いられる言葉です。高校入学後に自分の進む方向性を決める文理選択があります。
文系と理系は学ぶことに大きな違いがあり、その後の人生の方向を左右するといっても過言ではありません。後悔なく自分に合った選択をしなければいけません。
文理選択の必要性
ほとんどの普通科高校で自分が今後、文系か理系どちらに進むのか選びます。
この文理選択というのは志望大学を決める際に必要であると共に、今後の人生においても深く関わってくる重要なことです。情報収集をしたり周りの人に聞いたりと、じっくり自分に合った選択をします。
高校では夏ごろから文理選択の希望調査が行われます。その後の三者面談などでも話し合い、秋から冬にかけて文理を決定します。
そして高2の春から文理に別れた授業が開始されます。早い時期から文理について考えることにより、大学受験に対しての対策も予定が立てられます。
文理選択を通して大学選びまでの流れ
高1の秋頃には文理を選択しなければなりません。そのために夏前には大学にはどんな学問があるのかを調べ、興味のある学問がある大学なども調べます。そして調べた内容をもとに文系・理系のどちらに進むのか決定します。
高2になると興味のある大学・学部・学科などについても調べます。夏休みには各大学でオープンキャンパスが開かれるので参加します。
高2の後期には調べた内容や参加したオープンキャンパスなどから行きたい大学を3~5校くらいに絞ります。そして候補の大学の入試科目に合わせて高3の履修科目を決めます。
高3の前期には模試などの結果も考慮して第1志望の大学・学部を決めます。その後、併願する大学・学部も決めます。高3の1月にはセンター試験が行われます。
国公立大学の場合はセンター試験の結果により出願する大学・学部を変更する場合もあります。前もって候補の大学は考えておきます。
大学選びは、子どもの大学生活やその後の就職に深く関わってきます。その前身である文理選択がとても重要であるとわかります。
文系・理系のコースを選んだあとに変更できるのか
理系から文系に転向することを文転、逆を理転といいます。変更は可能ですがあまりおすすめではありません。それぞれのコースで科目ごとの必要単位数というものがあります。そして変更した後は周りの友達に追いつくための努力が必要です。
特に理転においては科目の種類により文転よりも困難だといわれています。将来を考えたうえで必要である場合はしょうがないことですが、安易に変更することだけは避けましょう。
大学における文系・理系の学部
大学では学部や学科にわかれて授業を受けます。大学によって違いはありますが、文系学部と理系学部が設置されています。その他に文理融合型の学部、スポーツ系の学部、芸術系の学部なども設置してある大学があります。
主な文系学部は、法学部、経済学部、文学部、人文学部、教育学部、外国語学部などです。一方、主な理系学部は、理学部、工学部、農学部、医学部、薬学部、歯学部、看護学部などです。
また文理融合型学部においては、社会で要請される知識として文系・理系の枠に収まらないものが増えてきているという現状によって生まれてきました。文理両方の側面で研究することのできるものが文理融合型の特徴です。
学部としては、情報学部、文化情報学部、総合情報学部、現代教養学部、総合科学部、社会安全学部、総合政策学部などがあり、いくつかの大学で創設され始めています。
文系・理系の学部を卒業した人が目指す職業
文系出身の人の職業には、臨床心理士などの心理学系や博物館などの学芸員、裁判官、弁護士、図書館司書、公認会計士、社会保険労務士、税理士などがあります。
理系出身の人の職業には、医師、歯科医師、薬剤師、獣医師、宇宙飛行士、一級建築士などがあります。医学部、薬学部、獣医師学部などを出た人は進むべき職業が明確です。
学びたい分野によって文理選択することもできますが将来なりたい職業から選択するのも1つの手段となります。後悔しないようにじっくり考えて選ぶことが重要です。
まとめ
文系・理系ならではの仕事や文理選択の重要性
文系・理系とは
文理選択の必要性
文理選抜を通して大学選びまでの流れ
文系・理系のコースを選んだあとに変更できるのか
大学における文系・理系の学部
文系・理系の学部を卒業した人が目指す職業