青森中央高校 は、青森県青森市にある公立高校です。生徒それぞれが自分の個性にあった科目で学ぶことができる第3の学科となる「総合学科」を取り入れている珍しい高校です。
総合学科とはどのようなものか、 偏差値 や学校の概要などを織り交ぜてご紹介します。
「総合学科」で個性を伸ばす青森中央高校の偏差値や概要
青森中央高校とは
青森中央高校は明治37年に設立された「青森市立青森女子実業補習学校」が前身となります。そこから実業学校・実科高等女学校・高等女学校などを経て、昭和27年にようやく現在の名前である「青森市立中央高等学校」となりました。
ここまでの間に女子高から男女共学に変更されていたにもかかわらず、昭和32年に在籍する男子生徒数が0名になってしまい、またもや男女共学を廃止することとなりました。
そこから長い間女子高としての歴史を刻んできましたが、平成3年より学科改編の影響で男女共学で募集が再開され、平成8年に普通科での男女共学が再開されました。
平成16年に創立100周年を迎え、前年にスタートした総合学科で特色溢れる教育が行われています。
青森中央高校の「総合学科」設置までの流れ
もともと女子実業補習学校から始まっているため、青森中央高校には「普通科」と「家政科」がありました。
しかし平成3年に行われた学科再編で、家政科は「家庭学科」と「リビングデザイン科」に変更される運びとなりました。
どちらも男女あわせてそれぞれ45名ずつとし、その分普通科のクラスが1クラス減少したのです。
そして平成15年にさらなる学科改変にともない、従来募集を行っていた「普通科」と「家庭科学科」と「リビングデザイン科」の募集を停止し、「総合学科」と設置しました。
第3の学科「総合学科」とは
普通科と専門学科、この2つを総合するものこそが「総合学科」であると青森中央高校では謳っています。
現代社会を生きる高校生の能力や適性、興味や関心、そして進路などが時代と共に目まぐるしく変化し、多様化しています。
そのニーズに沿って個性化や多様化を進めていくことが必要であると考えたことから総合学科は誕生しました。
生徒それぞれの目標に合わせた科目が選択できるように「総合学科」では5つの科目が選択することが可能です。
「人文科学系列」「自然科学系列」「生活科学系列」「情報ビジネス系列」「美術系列」の中から生徒が自主的に自分に合った科目を選択します。
美術系列は、平成23年度の入学制より開設されたこの中でももっとも若い科目となっています。
これらの細かな科目設定により一人ひとりが自分の時間割で学習で学ぶことを可能とし、充実したキャリア教育にも力を入れることが実現しています。
地域と連携した教育活動も熱心におこなっており、総合的な学習の時間となる「あすなろ学」では地域や行政と連携することで高校生でありながら社会に意識を向け、その一員としての自覚を養います。
少人数制の授業が大半であることも、密度の濃い、充実した授業を受けられると評判です。
青森中央高校の偏差値
青森中央高校の偏差値は49です。科目別には偏差値はなく、総合学科としての偏差値となります。
この偏差値は青森県内にある121の公立高校の中では48位とほぼほぼ真ん中あたりとなっています。
しかし青森県内には名門の県立・国立・私立高校も多いため、全てを含めると190校中おおよそ60位程度となります。
青森中央高校の進路
進路先としては大学で最も多いのは「青森中央学院大学」が他より頭一つ抜け出て2桁の合格者を輩出しています。
例年それに続くのは「青森大学」や「東北学院大学」の名前があげられます。大学への進学者の多くは推薦入学となり、進学率は全体の約6割程度となります。
やはりせっかくの総合学科で専門的な知識を習得しているので、進学よりも就職率のほうがあがることにも納得です。
やりたい仕事をみつけて、その仕事に就くことができる。それこそが総合学科の目指す最終ゴールと言えるのでしょう。
まとめ
「総合学科」で個性を伸ばす青森中央高校の偏差値や概要
青森中央高校とは
青森中央高校の「総合学科」設置までの流れ
第3の学科「総合学科」とは
青森中央高校の偏差値
青森中央高校の進路